少子化、高齢化の流れを受けて、これからの日本は社会構造が大きく変わっていきます。

社会保障の面においては、若年層、現役層の負担が増大し、このことが更なる少子化につながる悪循環のおそれも危惧されています。

私の持論では、現在の日本は人口が多過ぎると考えており、フランスやドイツのように8,000万人程度が適正ではないかとの観点から、少子化の傾向は必ずしもマイナス要因ではないのですが、現行諸制度からのスムーズな移行には様々な問題点が山積しています。

貧富の格差、教育格差、それに世代間の格差などが、ますますクローズアップされていくことでしょう。

現在77歳の私の同年配の方々は、その多くが仕事を退かれています。私は生涯現役をモットーとし、人生最大の目標としていますから、「リタイア」という概念がありません。

今日も明日も、あくせく働きます。5年後も10年後も、そうでありたいと願っています。「趣味はないの？」と問われれば、「仕事と勉強が趣味」と答えます。

いつでもそう答えられる自分でありたいと思っています。

とは言え、リタイアされた方々に批判的なわけではありません。ただ、1つだけ申し上げたいことがあります。例えば、月々に年金を20～30万円、受け取っているとして、それをどう考えるかです。

「私たちは長年、働いて来た。支払って来た。だから当然」と多くの方が思われているでしょう。でも、私は少し違うと思います。

「支払った保険料は、先人へのお礼」。
「年金を受け取れば、若い人たちに感謝」。

このように考えれば、日本の社会ももう少し、明るく優しくなるのではないでしょうか？

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