私は「個別指導」を通じて、これまでにたくさんの受験生の皆さんと直に接して来ました。

彼・彼女は、勉強が行き詰まったり、同じミスを繰り返してしまった時、「私は、それほど賢くありませんから・・・」と弱気になってしまう方が意外と多い。

「賢くない」、「頭が良くない」とコンプレックス？を抱いている受験生が結構いらっしゃる。この点について、今日は、私からアドバイスを2つ。

まず、前提として、（1）「自分は賢くない」と思っている方が、「自分は賢い」と思っているよりも遥かにいい。

自信を持つのは良いことだが、それが自惚れになると足元を掬われる。成長が止まってしまう。「自分には、まだまだ知らないこと、できないことがある」と謙虚であるべき。

次に、多くの人が誤解している点についてですが、（2）賢さは、知識や情報量の多寡では量れない。

基本のポイントを素早く掴んで、自分の物にできるまで何度も何度も反復することが、本当の賢さ。

多くの受験生は、特に司法試験や予備試験など、出題範囲が広い場合に顕著なのだが、やるべきことの多さに目が眩んで、「早く、早く！」とせっつく余り、基本がきちんとできていないまま先に進もうとする。

基本の理解が曖昧だと、どうなるか？

勉強をすればするほど、曖昧な部分が増えて来るのだ。本当に賢い人は、このような二度手間、三度手間はしない。着実に前進できるよう、時間をかけるべきところにはかけて、丁寧にやる。

それが結局は最短最速のコースで、最も効率がいいとわかっているからだ。

つまり、コツコツやる人が一番、賢い！

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