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平川先生の小論文講座75―杏林大学・医学部2014年度―

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[今回の過去問]
杏林大学・医学部2014年度

  近年、 学校や職場における「いじめ」が、大きな問題となっています。こうした
学校や職場における「いじめ」について、あなたはどのように考えるか、800字
以内で述べて下さい。60分

【これまでの話】
  前回から、「いじめ」について、医学を目指す者という立場からどう捉えるべきか、考えて
  います。

[第75回]

「いじめに、医者はどう対処すれば」

A子 「今週も、よろしくお願いします」

平川先生「こちらこそ。前回は、いじめの実態について確認した後、医師となる者としてどう対処
    したらいいか、考えてみました。議論したことを基に、答案構成(書くべき事項を、表や
    図にして整理したメモ)に表しました。では、構成を踏まえ、A子さんに答案を作成して
    もらいましょう」 
 〈参考資料、前回A子さんが作成した答案構成〉
          

A子「はい、分かりました」

   ‥‥‥‥‥‥‥‥40分後。
  〈以下が、A子さんの書いた答案です〉

1、いじめの現状
 いじめとは、自分より弱い立場にある者を肉体的・精神的に苦しめることをいう。
職場でのセクハラ、パワハラの報道、特に学校におけるいじめを原因とした自殺、それに対し責任逃れに終始する教育側の対応等、陰惨な事件の報道が連日マスコミをにぎわしている。小中高校における いじめと認められた件数は、1年で41万件を超えるという。

 政府は、『いじめ防止対策推進法』で、このような行為を禁止し、行政や学校、職場等の関係者の責任を明らかにし、不幸な事件の根絶に向かうことを宣言した。しかし、現実には依然、陰湿な行為は後を絶たない。関係者の無責任な対応も、一向に変わっていない。
 原因を、考える必要がある。スマホのSNSに代表される希薄な人間関係すなわち、自分本位で相手の目線に立てない、一方通行の会話。互いに表面的な付き合いだけの精神的に未熟な人が、増えている。相手のことを思いやれない、自己本位の人間増加が背景にある。
 スマホ、タブレットと、ITの発展で高度な情報化社会が進んでいるのとは、反するような幼稚な対人関係が原因である。
 
2,医師としてできること
  いじめに対して、医療機関として、できることがある。
 校内医や街の開業医、地域の病院、会社の保険医等は、被害者を普段から診ているため、事件として成り立つ前から、被害を受けている者の精神面・肉体面の変化や異常を予測し、予防することが可 能である。
 医療関係者としては、対応を『いじめ』が顕在化する前と後に分けて捉え、彼ら・彼女らの、精神的、肉体的な変化が著しい場合には、⑴素早く学校、職場、そして行 政、警察等に連絡する。次に、⑵事件とされた段階では、引き続き、関係機関と連携し、肉体面だけでなく、精神面でのケアを施していくべきである。
事前の対応だけでも、この悲惨な行為から救われる人 は、かなりいると、考える。
(689字/800字)

平川先生「なるほど、被害者の日頃の変化を、医者は見ていますね。
     いじめとは陰湿なものです。だから、 簡単には表立ってこない。それゆえに、いざ
     問題となった時には、事態が深刻化していて、解決が困難な場合が多いといえますね。
     なかなか、鋭い指摘です」

A子「ありがとうございます。いじめに遭った知人のことを、頭に置いてまとめました」

平川先生「うん、よく考察しています。自分なりに考えて、書いたということが分かります。題意
    に答える、合格答案です」

A子「ありがとうございます(なんとか書き上げられて、ホッとした表情)」

平川先生「さあ、夏休みも終わりました。2020年の受験まで、あと4ヶ月ちょっとです。
     ここからが、勝負ですね。

     医学部入試を何回か受けていて、『成績が今一つ』と、伸 び悩んでいる人は、もう
    1度、基本に返って復習をしてください。
     きっと頭が整理されて、これから伸びますよ。

     現役生は、ここからです。教科書のチェックと過去問の検討を勧めます。

     A子さんは、今回が2回目ですね。小論文は、私との勉強で十分です。他の科目は、現
    役生と同じです。教科書や高校時代の授業ノート等を振り返り、基本事項のチェックを
    心がけてください 」

A子「はい、分かりました」

平川先生「さて、時間が来ました。次回からは、2014年度近畿大学・医学部『今後の医療のゆく
    えー混合診療についてー』を検討します。来週もお楽しみ」          
 
A子「今日は、ありがとうございました」

【今回のポイント】
「具体的に、事案を考えてみよう」
 抽象的に題意を捉えても、今ひとつ、文に迫力が出ません。観念的に論理を展開するよりも、具体的に考え、事案を入れると説得力が増します。
 日頃から、新聞などを読むときも、医学部小論文の題材としてイメージするとよいでしょう。
 夢を、絶対に実現!!

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