受験生に送る言葉

平川先生の小論文講座⑥



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夢を抱いて、実現する君よ!

本日は、平川先生の小論文講座第6回目をお届けします!

[設問]
杏林大学医学部(センター利用、2008年度)
「あなたが考える良い医師とは」について、述べなさい。(800字以内。60分)

[これまでの話]
前回は、『良い医師』とは、いかなる人物かについて共通の認識を持つことが、大事だということを学びました。医師として、優秀で、なおかつ善良な人であると、確認しました。
今回は、第1に、医師として、優秀であるためには、高度の専門性を要する。では、どんなことを心がけるべきですか。第2に、医者は善良であるためには、患者から信頼される必要がある。そのためには、どの様なことに努めるべきか。この『良い医師』になるための2つの要件を、考えてみましょう。

[今回(6回目)] 「答案構成」のコツは、1つ1つの論理を踏むこと

さあ、講座が始まりました。

平川先生「第1に、医師として、優秀であるためには、高度の専門性を要する、と考えました。どんなことを心がけるべきだろうか」

A君「はい、高度の専門性ということから、医師は、医療における基礎的な知見を踏まえ、IT,AI等を活用しつつ、最先端の医療に基づく治療をする。がん治療や遺伝子治療等の最先端医療に対する研究、理解を絶えず進める必要があると、思います」

平川先生「そうだね。医者である以上、何より医学における高度な知見を踏まえておく必要がある。ただし、小論文は、これから医学部に入ろうとする大学受験生に、本来、学部で教えるべき専門的な知識を、聞いているわけではない。医学を学ぶ資質があるかどうか、論理的な思考力の有無を聞いているだけだ。だから、専門用語を知らなくても構わない。社会常識の範囲で述べれば、十分です。医学部小論文では、医学知識の暗記が必要と誤った指導をしている塾•予備校もあるので、注意しておきます」
「次に、患者から信頼されるためには、医師はどうあるべきだろうか」

A君「患者は、自分の命を託します。人間的に信頼出来る人であるべきと、考えます」

平川先生「それでは、信用できる医師であるためには、具体的には、どうすればいいのだろう」

A君「うーん。言うことは簡単だけれど、いざ考えると、言葉が出てこないな」

平川先生「信頼とは、相手を高く評価して、全てを任せられる気持ちを抱くことをいう。そうだとすれば、医師は普段の医療活動において、絶えず相手とのコミュニケーションを図り、実際を把握し、それに応えることが大事だと、いえるだろう。したがって、信用できる医師であるためには、コミニュケーション能力が不可欠だといえる」

A君「なるほど、専門的な知識は必要ないけれど、いずれは医者になる以上、普段からあるべき医師の姿、医療に対する姿勢は考えていたほうが、よいということですね。小論文1つのテーマからだけでも、随分深いところが問われているんですね」

平川先生「その通りだ。さあ、次回は、以上の『答案構成』を踏まえて、文章を完成させよう。答案の柱が整理されたから、一気に出来るよ。がんばってください。お楽しみに」

[本日の講義のポイント]
「答案構成」は、最初のうちは、時間がかかっても構わない。きちんと、論理を踏むことが大事。

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