受験生に送る言葉

平川先生の小論文講座60―奈良県立医科大学(医学部医学科)2008年度―

[今回の過去問]
奈良県立医科大学(医学部医学科)2008年度 目標60分

次の文章を読んで、医療の不確実性についての患者と医師の間における認識の差が
どのような問題を引き起こしていると考えられるか、600字以内で述べよ。

※参考文は、著作権の関係で省略します。

[第60回]

「差異を聞く問題は、比較の視点が大事」

A子 「今日も、よろしくお願いします」

 

平川先生「こちらこそ、お願いします。では、奈良県立医科大学(医学部医学科)の2008年度の
問題について、先週作り上げた答案構成に基づいて書いてもらいましょう。A子さん、お
願いします」

(しばらくして。以下が、A子さんが書いた文章です)

医療の不確実性についての認識の差異は、①現代医療に対してどう考えるか、②正しい
治療とはどういうものか、③医療過誤をどうとらえるのかの3点について問題となる。
患者は、①現代医学は万能で、適切な治療を受ければ、死ぬことはなく、②正しい医療
とは、100パーセント安全が保障されるものと捉え、③医療過誤は、医師個人の善悪の問
題と考える。
一方で、医者は自らが医療行為に当たっていることから、①医学には限界があり、②医
療行為は、『生体に対する侵襲(身体へのダメージ)』を伴う危険なものである。③医療
過誤は、誰もが避けることができないと考えている。
以上から、治療結果が、芳しくなかったときに患者と医師の認識の差異が表面化する。
病人は、現代医療は万能と思っていることから、難病になるほど治療に不満を持つ。そ
して、『名医』と呼ばれる医者に頼るようになる。その結果、特定の医療機関に病人が集
中する現象が起きる。東北では、1部病院への患者の集中が起り、いくつかの医療施設が
倒産に追い込まれた。
また、病人のクレーム急増による医療過誤を、医学生が恐れたため、特定の診療科を志
望する者が減ったという状況も生じている。特に、産婦人科を希望する学生が一時期、激
減した。患者の無理解が原因だ。
しかし、医師を初めとする医療関係者の病人に対する態度にも問題がある。コミュニ
ケーションが、欠けている点だ。このままでは、医療崩壊は避けられない。医師が患者と
のインフォームド・コンセントを心がけることは、今後の医療の充実に不可欠な要素とい
える。(594字)

A子「先生、書きました。採点をお願いします」

平川先生「どれどれ、ちょっと見ますね。なるほど、相違点が3点、論理的に並べて書いてあり
ます。それぞれについて、患者と医師の認識の差異を出し、比較の視点が述べられていま
す。そして、それがどんな問題を引き起こしているのか語られ、最後にその課題点の解決
策が述べられています。
出題者の題意に応えています。合格です。そう、A子さん、この調子でいきましょう。
後は、時間内に書き上げる練習を、少しずつすればよいでしょう。でも、11月ぐらいまで
は、題意をつかみ答案構成の練習をすることが大事です。時間は、気にしない。
浪人となり、不安も多いで しょうが、まず年内は国語、数学、英語等のセンター試験の
主要科目を固める。その一方で、確実に小論文の力を付けることです。
論文の勉強は、受験科目の現代国語、古典、漢文だけではなく、英語等の文系の科目、
さらに数学等の理系科目にも有効ですよ」

A子「え、そうですか。知りませんでした。小論文の勉強って、国語以外にも受験に役立つん
ですか」

平川先生「ええ、そうなんです。今年、合格したスク男君が、よい例です。2浪目で、秋口から、
記述の勉強を始めたので、最初は焦っていました。しかし、答案構成を作成することを
通して、問題文を踏まえて、論理的に考えることができるようになりました。
そのおかげで、年末にかけて国語だけでなく、他の科目も伸び ましたよ。特に、数学
が飛躍的に伸びていきました。
きっと、『いたずらに、理解もせず記憶で解こうとしない。筋道立って物事を考える
ことが大事だ』、『実は、大した事は どの科目も聞いていない』ということに気が付い
たのでしょう」

A子「そうだったんですね。だから、スク男さん、先生の講義の帰り道に、よく私に『設問文
をちゃんと読んで、考えることが大事だ。それが分かってきた』と、言っていたんですね」
(遠くを見るような目で、懐かしんでいる様子)

平川先生「さて、そろそろ時間です。来週は千葉大学(医学部)の『尊厳死』の問題です。急速
に進む高齢化社会 で、避けられない問題の1つでもありますね。次週も合格に向けて、
頑張りましょう」

A子「はい、分かりました。今日はありがとうございました」

平川先生「こちらこそ、ありがとうございました。来週もお楽しみに」

【合格する小論文のヒント】
「『書く』ということで、論理的思考力が養われる」

文中でも私(平川)が述べたように、小論文の勉強は、実は、単に文章を書く力が付くだけでなく、他の科目の学力アップにもつながっています。
読み手が分かるように、筋道立った文を書く訓練をすることで、何事にも論理的に考えることができるようになるからです。
今年、合格した受講生の多くもそうでした。
書く力が付くことで、記述力の伸びに比例するように他の科目の成績も伸びていきました。

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