不動産鑑定士をしている55歳の男性と話をしていたときのこと。彼は4人きょうだいの末っ子で、長子とは20くらい年が離れているのだが、生臭い争いごとに頭を悩ませているという。ご多分に漏れず、遺産相続である。親がまとまった資産を遺したので、その取り分をめぐって、きょうだいが対立し、全員が弁護士を立てる始末。「そんなことはしたくなかった・・・」という彼も、他人である代理人相手に心情をもって話し合うのがアホらしくなって、結局、雇ってしまったらしい。
交渉は長期に及び、今では長子を死ぬのを、みなが待っているという。「4分の1」が「3分の1」になればおいしいし、分け方もより簡略になるからだ。
きょうだいとはいえ、それぞれの生活が長年続けば、他人も同然。わからんでもないが、寂しい話ではないか。
「兄弟姉妹は、他人以下」。これは、本当か。
<人生一本勝負!>
Q:裁判員制度が導入されたのをきっかけに、法曹への興味がわきました。弁護士・検察・裁判官、どれに自分が合っているのか、まだわかりませんが、やってみるつもりです。(熊本県Tさん)
A:そんな受験生活があってもいい。応援するぞ!