わしは来年69歳になるが、毎日の生活のなかで、これまでとは一味違った意識を強く持つようになった。「あと、10年」。
今の調子なら80、90、あるいは100歳まで生きてもおかしくはないのだが、いつ死んでもおかしくはない。そんな年齢になったのだ。だから、とりあえず、「残り時間は、10年しかない」(本心は、98歳まで生きたい)と自分に言い聞かせるようになったわけだ。
そこで、何が変わったか?
精神的には、「一日一生」の心構えは同じだが、若いときのように、「くたびれて倒れ込むまで、がむしゃらにがんばる!」という姿勢から、「かけがえのないこの1日を、できるかぎり愛しむ」という気持ちに変化した。
具体的な行動としては、以前にも増して、(1)仕事や勉強のスピードをアップする、(2)「歩きながら、考える」「移動中に、本を読む(仮眠を取る)」など、同時に2つのことをやる、といった工夫に磨きをかけるようになった。さらに、(3)「休憩やオフのときは、100%リラックスすること」を目指している。いわば、70歳の大台を前にして、頭をからっぽにする訓練をしているわけだ。
人間、誰しも老いから逃れられないが、意識ひとつで、年を取る楽しみを見出すことができる。自分なりにやってみること、これが人生において最も大切なことなのだ。
<人生一本勝負!>
Q:オバマ大統領のノーベル平和賞受賞。先生は、どう思われますか?(不動産鑑定士志望/栃木県Mさん)
A:早過ぎだろ!