昨日、ロースクール制度についてちょっとふれたが、アメリカ方式が日本に馴染みにくいのには、ちゃんと理由がある。
それは、「アメリカは判例法であるのに対し、日本は制定法を採用している」という司法構造の違いだ。
多民族国家であり、様々な価値観が錯綜するアメリカでは、ケース・バイ・ケースで法が適用される傾向が強い。判例法は、帰納的に働くわけだ。
ところが日本では、個々のケースよりも、条文そのものに含まれる立法主旨がまず尊重される。制定法は、演繹的に働くのである。
裁判員制度の導入によって、日本の制定法のあり方も徐々に変わっていくだろうが、アメリカとの社会構造の違い、法環境の違いは、明らかだ。なのに、その違いに目をつむる格好で、制度設計だけを輸入した。現場の混乱は必至。避けられない。
とはいえ、司法改革という「改善への意志」は、前向きに評価されて然るべきだろう。混乱を糧とするような、絶え間ない試行錯誤の連続が、関係者一同に求められている。
<人生一本勝負!>
Q:今年の夏は、暑くない!不満でもあり、不安です。(千葉県Uさん)
A:わしも、同感!季節にはやはり、メリハリがないと物足りない。