この6月12日で、芦部信喜先生(元・東京大学名誉教授、元・学習院大学教授)が亡くなられて、10年が経過した。先生が書かれた『憲法』は、第4版まで改訂され、最高の基本書としての評価は今も変わっていない。簡潔で、わかりやすく、テキストのスタンダード・モデルと呼ぶべきものであり、憲法を学ぶ者にとっては、「限界事例」ともなっている。例えば、司法試験の受験生が、この本に書かれていないことを問われてお手上げだったとしても、それは仕方ないことなのだ。
仏前の遺影はニッコリ笑っておられ、勉学に勤しむ後輩たちを優しく見守っていらっしゃるようだ。講義と研究に明け暮れる日々での唯一の楽しみは、テレビのプロ野球中継。ひいきの巨人が負けた翌日は、いまひとつ力が入らないとぼやいていらっしゃった様子が、懐かしく思い出される。
<人生一本勝負!>
Q:資格試験の勉強も、未来志向の「スモール・エクセレント」の1つですね!(行政書士志望/千葉県Uさん)
A:それがわかれば、ほとんど合格!