以前、受験生の方から、「先生は、太陽の匂いがする」と言われて、非常にありがたく思ったという話を書いた。太陽は、あらゆる生命の源。ちっぽけなわが身に引き比べ、お世辞にしても畏れ多い気がするのだが、根が単純なわしは、単純に嬉しかったわけだ。
さて翻って、「こんなわしのどこから、太陽のような匂いがするのだろう?」と考えた。確たる答えはわからないが、いくつか思い当るふしはある。
(1)「自然に帰れ!」をモットーにして、日々を暮らしている。生活リズムは超スピード。勉強や仕事のやり方も、できるだけ自然に。「自分自身を高める」「家族のためにがんばる」「職場や社会に貢献する」といった気持ちも、できる限り自然に持つ。それが、人をごく自然に、幸福に導く道だと信じている。
(2)とりわけ、食べ物の自然さにこだわっている。お金はなくても、良質な自然食を常食とし、自らへの投資だと考えている。わしは最近、適度な抑制を意味する「スモール・エクセレント」という概念を提唱し始めたが、食費をケチることはそれに当らない。生涯現役で、文字通り死ぬまで、学び働き続けることが、人として最高の自然状態だと思っているからだ。つまり、わしの人生に「引退」の2文字はない!小金を貯め込んで、定年後に遊び呆けてみたり、あるいは寝たきりになってしまうようなはめに陥るのはごめんだ。死ぬときは、自然死ときめている。天寿といえば、カッコがいい。
(3)わしは自分自身を含め、人の生涯を長い射程で捉えているが、いつも真剣になっているのは、今日と明日のことだけだ。とにかく前向きに考え、行動し、過去には引き摺られない。昔からよく言われるように、「明けない夜はなく」「日はまた昇る」のである。
「以上のような点から、『太陽の匂いがする』と言われたのではないか」と自己分析してみたが、本当のところはわからない。わからないが、大変ありがたく、嬉しく思っています。
<人生一本勝負!>
Q:昔ほど季節のメリハリがないのが、なんだか不気味です……。38という年齢のせいでしょうか?(司法書士志望/千葉県Mさん)
A:「地球温暖化(高温化)」という言葉では表現しきれない違和感を、わしも感じるぞ。