わしは受験生からの求めに応じて、ゼミを組むことがある。最近、依頼を受けたのは、現行司法試験に挑戦しているグループである。メンバーは、5年ほど勉強を続けている3名。レジュメを切り、事細かにチェックして、絶対に合格してもらおうと奮闘中だ。
そんなある日、メンバーの1人から、こんな話を聞いた。勉強に再び熱が入り出した彼の姿を見て、お母さんがこう言ったそうだ。「ようやく、本物の先生に会うことができたね」。
わしとしては、請負ったことはキチンとやるというルールに従っているだけなのだが、世の中には、「所詮、他人事」と思っている予備校や講師が多いのだろう。つまらないものにひっかかって、貴重な時間をムダにしたのは悔やまれるが、グズグズしているヒマはない!1日も早く試験に受かって、バリバリ働いてもらわねば!
「このメンバーは、必ず合格する」。
<人生一本勝負!>
Q:足利事件を受けて、裁判員制度を敬遠する人が、また増えるのでは?(不動産鑑定士志望/兵庫県Sさん)
A:どのような制度・システムの下でも、人間の過ちは、なくならない。しかし、なくすよう努力はできる!