先日、70歳を過ぎていまだ現役の農業の大家と話をする機会があった。わしにとっては人生の先輩であり、食に関しての先生でもあるのだが、その師いわく、「有機、有機と騒いでいるけど、あまり意味がない」。有機農法といえば一般に、「化学肥料を避け、自然により近い家畜の糞を使用する」と理解されることが多いが、牛や豚の飼料が添加物まみれでは、自然もへったくれもないわけだ。消費者をペテンにかけるような、ただのイメージ農法と言われても仕方ないのである。
一方、わが師は、土壌を育むために、雑草の力を借りている。たいへん根気のいる作業で、5年は元が取れないという。短期決戦が主流の現在のビジネスから見れば、非常に効率が悪いのだが、収穫される作物はみな“本物”である。安全で、驚くほど美味いのだ。
理に適った信念を貫く頑固な師の姿勢に、わしはいつも勇気づけられています。
「日本の食事情は、末期的なところまできている。しかし、世の人は、知ろうともしないし、いわんや、改善しようともしない」。
<人生一本勝負!>
Q:受験勉強を始めて気づいたのですが、情けないことに、手書きをすると10分でしびれが……。(司法書士志望/栃木県Mさん)
A:パソコンに慣れすぎ!頼り過ぎ!自分の手で、書いて書いて書きまくれ!