日本人は、自分の足で、走ったり、歩いたりするのが好きだ。マラソンや駅伝のテレビ中継は、いつでもいい線の視聴率を記録するし、最近では観るだけでは飽き足らず、市民ランナーとして各種イベントや大会に積極的に参加する人たちも急増している。ウォーキングは一過性のブームを超えて、日常的な習慣の1つとして定着したと言ってもいいだろう。日本人は、体1つで、走ったり、歩いたりすることが好きなのだ。自分なりのペースを徐々に確立しながら、見た目は淡々と、内心は激しく、1歩1歩、前へ前へと進んでいくことが好きだし、得意なのだ。
この日本人が持つ美徳は、世界基準に適うと、わしは思っている。あらゆる時代や状況に相応しい、力の源泉になるのだ。「不況!」「不況!」と騒がれているせいで、何となく元気が出ないニッポンだが、自らが好きなこと、得意なことを、粘り強く毎日続けていれば、結果はそう悪いものにはならない。論理的に考えて、悪くなるはずがない。
ただ、「みんなと走り」「みんなで不況!不況!」ではなくてもいいのではないか。「1人で走り」「1人で考える」人がもっといてもいいと思う。
<人生一本勝負!>
Q:速読法って、いいのでしょうか?(簿記2級志望/埼玉県Tさん)
A:速読してどうするの。まず理解が大切だ。