首都圏のJR全駅が完全禁煙になったのは、4月1日。もうすぐ2ヵ月が経過するわけだが、この間、わしが知る限り、大きな問題は起こっていない。無視してタバコを吸う人の姿はほとんどなく、ホームや線路が吸殻で汚されるといった光景も見られない。万事順調のようだ。
このことは、日本人のマナーの良さを表わしていると同時に、喫煙者がある種のうしろめたさを感じている決定的な証拠だろう。この調子なら、神奈川県の松沢知事が提案したような、「人が大勢集まる飲食店や遊戯施設での完全禁煙・完全分煙」も、案外うまくいくのではないか。わしは、そうにらんでいます。
でも、日本社会が大人的なのなら、外部からの規制では、よくない。面白くもない。あくまで「自分で決め自分でやめる」自主規制にならないものか。
<人生一本勝負!>
Q:世界同時不況や新型インフルエンザなどのニュースを観て思うことが1つ。「マスコミは、イキイキするなあ……」。(社労士志望/千葉県Aさん)
A:危機感によって、活性化する。悲しい性(さが)ではあるが、間違ったこととも言えない。