小山弘『司法書士の裁判事務』(日本加除出版/本体価格4,100円)。
現役の実務家であり、司法書士試験の優れた講師でもある小山先生が、「民事訴訟の基礎知識」と「実務上の重要ポイント」を、懇切丁寧に解説してくれる。
「司法書士として裁判事務を手がけるのには、どのような法的素養が必要でしょうか」「“事件の筋”がよいとか悪いとか言われることがありますが、これはどのような意味でしょうか」「裁判所に納付すべき費用には、どのようなものがありますか」「反訴について、分かりやすく説明してください」などなど、173項目にわたってQ&A方式で解説がなされているので、専門家のタマゴはもちろん、受験生や一般の人でも、興味深く読み進めることができる。
いよいよ裁判員制度が本格始動する今、刑事訴訟への関心が高まりつつあるが、より私たちの生活に密着した民事訴訟の仕組みを学ぶことは、社会そのものの理解を広げることにつながる。本当に役立つ知識を求めている人、ありきたりの読書に飽いた人は、ぜひ!
<人生一本勝負!>
Q:仕事が遅い人を見ると、イライラして、自分の効率が落ちたり、つまらないミスをしそうになったりします。一体、どうすれば?(CFP志望/京都府Aさん)
A:(1)自分はさらにスピードアップを心掛ける。(2)遅い人には、ちょっとしたコツをアドバイスして、スピードアップを促す。(1)と(2)は、実は同じことなのである。