わしの知り合いの病院長は、医者としてのポリシーから、自らの病院に勤める医師、看護師や事務職員に、禁煙を要求している。患者さんにも、積極的に呼び掛けている。「身体機能を回復する場で、身体機能を損なう習癖を認めることは、矛盾する」という考えからだ。
ところが、1年ほど前に入ってきたばかり45歳の男性医師が、このほど胃がんで亡くなった。あとでわかったのだが、彼はヘビースモーカーだった。周囲のみんなは知っていて黙認していたのだが、病院長だけが知らなかったのだ。
「私が日頃から何度も何度も言ってきたことは何だったのか、と無力感に襲われます。なぜ、他のスタッフたちは、私に彼が喫煙者だと教えてくれなかったのか?私に言うのが告げ口みたいでイヤなら、なぜ彼に、禁煙するよう語りかけなかったのか?」。
わしも長年にわたって、公私の場において、禁煙を呼び掛けてきたから、病院長の嘆きはよくわかる。みすみす、働き盛りで新任してきた1人の医師を失ったことが、たまらないのだ。
<人生一本勝負!>
Q:先日、このコーナーの相談にもありましたが、私も寝てもすぐに目が覚めてしまいます。軽く体操をしてから、お風呂で体をよく温めてベッドに入っているのですが……どうしたらいいでしょう?(行政書士志望/群馬県Kさん)
A:体操を戸外で、という手もある。夜道に注意しながら、ウォーキングという手もある。寝る前にちょっと外に出て、春の夜風に吹かれるのだ。