先日、大学基準協会によるロースクールの評価結果が新たに発表された。これまでの結果を合わせると、全国のロースクール74校のうち、61校の調査が終了したことになり、教育内容に問題がある「不適合」は19校となった。言ってみれば、およそ3分の1が「落第」「不合格」と認定されたわけで、法曹を目指す受験生にとっては、何とも心許ない数字である。
新たな制度が導入されたのだから、最初から万事うまくいくはずはない。現実として、それはわかる。しかし、物事には限度があり、いくらなんでも3分の1が「不適合」では、シャレにもならないのではないか。多様な人材を求めて、社会人の積極的な参加を呼びかけているのに、迎えるほうの態勢が十分に整っていないのでは、これまでのキャリアを法律実務の現場で活かそうと、キャリアを中断してまで新たな分野を学ぼうとしている人たちに対し、その心意気を無碍にするような仕打ちで応えることになる。受験生には高度な専門性と、人間的な幅の広さを求めておきながら、選抜・教育する側には、その両方ともが欠けているではないか。
弁護士を目指す26歳のH君は、このように批判していましたが、わしが、「それじゃあ、ロースクール受験は止めておくか?」と水を向けると、「こんなつまらないことでは、絶対に止めません!」と半ば怒ったように断言しておりました。
彼のような負けん気が、時代を革新する原動力になると、わしは信じています。
<人生一本勝負!>
Q:この2、3年、「司法書士か社労士の勉強を始めたい」と思っているのですが、妻と子ども2人の家庭のことを考えると、「そんな贅沢はできない」という気持ちになってしまいます。(埼玉県Mさん)
A:「ただの贅沢」で終わるか、「実りある投資」にできるかは、アナタ次第!