一昨日、昨日と、教育を題材に取り上げてきたが、「健康」の視点から、江戸時代後期に発展した私塾を見た場合、「勉強や仕事に向かう原動力」として、現代に生きる私たちが学ぶべきことは何だろう?
1つは、「社会貢献の“志”」。他者の役に立つという気持ちがなければ、社会的存在である人間は、本当の意味で、健康になることは決してできない。1日6~8時間の睡眠、自然食、適度な運動といった肉体的なケアも、精神という礎がしっかりあってこそ意味があるのだ。
さらに、もう1点、見逃してはならないことがある。吉田松陰の松下村塾が山口、シーボルトの鳴滝塾が長崎、緒方洪庵の適塾や大塩平八郎の洗心洞塾が大阪と、「地方」で興ったことだ。中央や権威に対する挑戦が、幅広い人間力、つまり、「人間が可能性として持っている健全な力」を引き出す源になったのである。教育の現場では、先生と生徒、双方に必要な自発性・積極性こそが、人間全般の健康増進には欠かせない。わしはそう考えている。
これらのことから、わしはシンプルな言葉をみなさんに贈りたい。
「健康に生きることは、挑戦し続けること!」。
<人生一本勝負!>
Q:先生は、選挙への出馬は考えておられないのですか?(不動産鑑定士受験生/男性33歳)
A:若い頃に、「教育が自分の政(まつりごと)」と心に決めた!