ある大手企業に勤めながら、不動産鑑定士の勉強をしている35歳の男性から聞いた話だ。彼の部署に、男性新入社員が配属されてきたのだが、1週間もしないうちに、ちょくちょく休む。「体調に問題があるようには見えなかったけど、どうしたのかなぁ……家庭で何かトラブルでもあったかな」と心配していたところ、ある日、その新入社員の母親から電話があって、いきなりこう怒鳴られた。「うちの息子に何を言ったんですか！　今日、会社に行かないと言って、泣いているんですよ！」。
　びっくりした彼は、すぐに部署の若い連中に事情を訊いてみたところ、女性たちから次のようなクールな返答が返ってきたという。「あの子は、2ヵ月ももたないって、みんなで話していましたから……あっ、でもイジメとかじゃないですよ」。
　重ねて、何があったのかと彼が質問すると、女の子たちはちょっと困ったような顔つきで、こう言ったそうだ。「特に何かあるというわけではないんです。課長も、半日ほど一緒に仕事をすれば、すぐにわかると思います」。
　それ以上の詳しい事情は、彼にもわしにもわからなかったが、若いOLさんたちが言わんとしていることは、わしにはよくわかる。その新入社員の男性は、母親からの電話を境に、会社に来なくなったそうだ。
＜人生一本勝負！＞
Q：学院長の『成川式・合格集中力』のおかげで、「1日1日の過ごし方が、集中力を作る」ということがよくわかりました。これも、「一日一生」ですね？（2009年国 I 合格目標）
A：そのとおり！　自分がやったことだけが、自分のものになるのだ。