「成功する人は、筆まめ」。
大昔から言われてきたことだが、わしも素直にそう思う。自らの半生を振り返っても、「この人は、すごいなあ!」と、わしが感服した方々はみな、筆まめなのだ。たとえば、最高裁判事を務められた環昌一氏、憲法学の第一人者とされる芦部信善氏、叩き上げの一代で武富士グループを築いた武井保雄氏など、ジャンルを問わない。一流の人たちは、わしのような者にも、直筆で手紙やハガキを送ってくださった。ささいな事柄であっても、礼状を欠かすということがないのだ。
この事実から、わしは発展途上のビジネス・パーソンの人たちには、「1日1枚は、ハガキを書け!」「書く相手、書く内容がないのは、仕事をしていない証拠!」と言い続けてきた。今も、その思いは変わらない。自分でも日々実践して、偉大な人生の先輩の教えに従っている。「面倒だから」と手間を惜しむようなら、どんなに才能や環境に恵まれていても、大した仕事はできない。わしは、そう思っている。
「自分は字がヘタだから」と遠慮することはないぞ!気持ちをこめて、ていねいに書けば、その心は必ず相手に伝わるものなのである。
<人生一本勝負!>
Q:先生のロースクール考は、ビジネスの世界でもそのままあてはまるのでは?(AFP志望/福岡県Hさん)
A:「実学」の根っこは、一緒!