危険な、あるいは偽装された食材が、ひそやかに出回っている。その一方、家庭でも外食でも、大量の食べ残しがゴミとして捨てられている。かつて、「飽食の時代」と言われたが、さらに飽食が進行した現在は、末期的な粗食の時代なのだ。豊かさや便利さを勘違いした挙句、食を粗末にすることに何の抵抗も感じなくなってしまい、そのツケが、方々の生産・流通・消費の現場で噴き出しているのである。こんな今こそ、「素食」の美学が大切だと、わしは思う。体が必要とする栄養バランスと分量を重視して、その範囲内でバリエーションを楽しむ。素食の「素」には、「素朴」「素直」「素敵」などの意味が含まれているのだ。
わしは「素食」の原点にはオーガニック食があると考え、ライフリーを運営しているが、1人ひとりのライフスタイルに見合った「素食」の形があっていいと思う。見た目や値段に惑わされたり、安易に食い散らかすようなみっともないことは避け、自らの感覚を大切にしながら、食を楽しみ、自らの体を労わっていく。「素食こそが、本当の贅沢」と気づけば、ニッポンの食はまだまだ立ち直れる!
体の調子が悪いと思っている人は、オーガニック食に変えてみては、1か月で、元気になりますよ。
<人生一本勝負!>
Q:成川先生は、風邪を引いたりしないのですか?(宅建志望/千葉県Tさん)
A:最後に引いたのはいつだったか、もう憶えてない!
「風邪など、引いている場合ではない」。