最近、めっぽう評判が悪い中国だが、かの地との出会いが人生を大きく変えたという医師・帯津良一先生のお話の第3回。
ガン治療に鍼や気功を取り入れている中国の医療現場から、「患者が本来持っている自然治癒力」に目覚めた帯津先生は、自らが学んできた西洋医学と、長い歴史を持つものの、自分にとってはまさに未知の領域である中国医学の結合を目指して、日本での治療・研究を新たにスタートさせた。ところが当初は、他の医師仲間も患者の多くも、「鍼や気功は、娯楽の一種」「漢方薬や食養生は、なんとなく効くかも」といった程度の認識しかなく、まともに相手にしてくれない。「化学的な高度先進医療が主役の日本では、やはりダメか……」と帯津先生は弱気になりかけたが、あきらめることはなかった。自らの病院を立ち上げて、独立したのだ。
初めて中国を訪れてから、わずか2年後のことである。
【教訓その3】
最初から周囲の理解や援助を得られなくても、自分が信じた道は貫き通せ!
<人生一本勝負!>
Q:10月、先生はやはり、「学問の秋」ですか?
A:学ぶことは年中なので、できれば「芸術の秋」でいきたい!