わしは常々、「短期合格の秘訣は、基礎学習を年内に一通り終えること」と強調している。試験範囲の要点をザッと把握しておいて、新年を迎える。そして年明けからは、基礎事項の反復と弱点の補強を淡々と繰り返す。これが最も合理的な学習法なのだ。この事実は、試験の種類や日程を問わない。すべての受験生について言える真理なのである。
年が改まる前に、2008年が2009年になる前に、やるべきことの全体像を大雑把でいいから掴んでおけば、安心感につながるのだ。腹を据えて、その後の勉強に取り組むことができる。ところが、基礎を終えないまま年を越してしまうと、本試験直前までバタバタする。本番当日もバタバタして、合格は到底、覚束ない。テストはただでさえ緊張するのに、準備不足から精神的に追い詰められているようでは、アウト必至である。
つまり、あらゆる受験勉強は、年内が勝負!ということは、今のこの時期が勝負なのだ。現在、直前期を迎えている人だけではなく、来年の試験を目指している人たちにとっても、残すところ2ヵ月あまりの本年中が、人生の転機となる時期なのである。
<人生一本勝負!>
Q:インゲンの冷凍食品に農薬が混入。「また中国製か!」と思ってしまううちに、偏見が固定されていくようでコワイですね。(行政書士志望/静岡県Tさん)
A:“犯人”の狙いは、そこにあるのかもしれない。