1度、不合格になっただけで、「やはり、自分には無理だった……」と、あっさりあきらめる人がいる。人生は1回きりなのだから、潔く身を退くという選択は尊重すべきだが、潔くするためには、1つだけ前提がある。それは、「最大限の力を尽くした」という自負である。
「もうこれ以上やったら、死ぬかもしれない!」というぐらいがんばったのなら、名誉ある撤退もあり得る。しかし、やることをやらずに、準備不足のまま本番を迎えたとしたら、それは「サボりの証明」にしかならない。力がないのではなく、やる気がなかっただけなのだ。「試験に負けた」というより、「自分自身に負けた」というほうが正しい。
受験の目的はもちろん、合格することだが、その意義は、「自らが掲げた目標に向かって、最後の最後まで、ギリギリの努力をすること」にある。受かった、落ちたという表面的な事柄よりも、自分に嘘のない受験生活を送れたかどうか。そっちのほうが、はるかに重要なのである。
<人生一本勝負!>
Q:「人間は、習慣の動物」だとしたら、勉強する習慣、仕事をする習慣を身に付ければいいだけなのですね。フツーにできるまで、がんばる!(AFP志望/大阪府Hさん)
A:何事も、自然が一番!たとえば、毎日10時間、勉強していればそんなに時間は気にならない。適当にやっていると、長時間やるのは、きつすぎる。