IT産業を中心に、めざましい経済発展を遂げているインド。なぜ、これほどの盛り上がりを見せているのか?答えの1つは、「カースト制」だ。伝統的なカーストでは、職業制限が厳しく課せられている。ところが、IT関連は新しい職域のため、カーストに縛られず、誰でも自由に選択できるのだ。勉強に励み、仕事に勤しめば、誰にでも成功のチャンスがあるというわけだ。
自由を与えられた人間のパワーには計り知れないものがある。
その一方で、自由であることがあたりまえになった社会には逆に閉塞感が漂う。
これからの日本の課題だろう。
<人生一本勝負!>
Q:従来からいわれている「日本人の勤勉さ」は、「お人好し」の部分の大きく支えられていたのでは?サービス残業や、実質的には強制的なQCサークル活動を見ていると、そう思います。(AFP志望/埼玉県Aさん)
A:お人好しであることは1つの美徳なのだが、それに企業サイドがつけ込むと、必ず歪みが生じる。今は、労使双方にとって、大きな転機だろう。