原材料費や燃料費などのコスト増に伴い、食品・外食業界にも値上げの波が押し寄せている。「消費税が5%になったときは、何とかがまんした」という業者も、今回はこらえ切れずに、価格転嫁に踏み切っている。消費者にとっては、痛い話だ。しかし、悪いことばかりではあるまい。これを機に、外部への食糧依存に傾きがちな国や一般家庭の在り方を見直し、本当の意味での豊かさをもたらすために、ムダなコストを削り、必要なコストを厚くするといったメリハリをつければよいのだ。そうすれば、アダム・スミスのいう“神の見えざる手”によって、食を巡る経済は、また新たな局面を迎えるだろう。
<人生一本勝負!>
Q:映画『靖国』の上映中止問題、非常に残念に思います。「表現の自由」が脅かされたというより、自ら手放してしまったという印象があるからです。(ロースクール志望/男性26歳)
A:自由は無条件に保障されるものではない。常に、勝ち取る努力が必要だ。覚悟や責任が、当然求められる。