夢を抱いて、実現する君よ! ある友人が、逝去された。享年、75歳。兵庫県神戸市の下町で生まれた彼は、少年時代、どこかおうようだが、ヤンチャで育ったらしい。一浪して、大学入学のため上京。早稲田大学政治経済学部のクラスで、わしは、大柄な彼に初めて会った。
学生時代は、お互いに勉強の話は一切せず、世の中のことを語り合ったり、安保闘争で国会のデモに参加したりした。
マージャン仲間でもあった。彼は、大三元や国士無双など、大きな上がりが得意だった。「ゴチゴチする手で、上がりたくない」と口グセのようにつぶやく。早稲田・鶴巻町の下宿にも、時々、おじゃました。六畳の部屋に住んでいた彼には、もう、神戸に彼女がいるという。
ゆったりとした語り口調に、ガール・フレンド。四国の田舎育ちのわしは、「ホー、たいした奴だ」と尊敬しっ放し。3年の時、夏休みで帰省の途中。大阪駅前の地下街でバッタリ、その大柄と会った。横には、うれしそうな顔をした彼女がいるではないか。“パッ”としない貧乏学生のわしは、尊敬を越えて、崇拝の的になった。「たいした奴だ」。彼女は、まもなく「たいした奴」の妻になった。
ただ、お互いに勉強はしなかったので、成績は悪かった。そのためか、妙に、気が合った。
卒業後は、彼は郷里に帰って、新聞記者になった。わしは、東京での同業に就いた。
その後は、電話でたまに話す程度。再会したのは、わしが28歳、姫路支局に転勤した時。彼は、記者クラブで敏腕記者としてならしていた。わしは、半年後、ここを切り上げ上京、公認会計士試験の浪人生活に入った。「オイ! 成川、行ってこい! 東京で男になれよ!」と彼。
時は流れて、1995年。彼の地は、大地震にあった。編集局長をしていた彼は、陣頭指揮をとる。本社が壊滅。新聞が発行できない。輪転機が回せない。万事休す。大手新聞社から、援助の話があったが、断わった。近くの地元紙の協力を得て、やっとの思いで、難を乗り切った。「あの時、大手にお願いしていたら、いまごろ、どうなったか・・・」と後年、語っていた。「たいした奴だ」。
彼の名前は、山根秀夫君。
元神戸新聞社 社長・会長。元デイリースポーツ社 社長・会長。ひょっこり上京して、「オーイ、成川。めしでも食おう」と語りかけてきそうな「たいした奴」。この世で大きな仕事をした後、3日前、ゆっくり天空に旅立って行った。
「山根! お疲れさま。君は、たいした奴だった」。合掌――。
夢を抱いて、実現する君よ! 一日一生。この世での一瞬一日を大切に。絶対、夢を実現!!
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