夢を抱いて、実現する君よ！　昨年の年の瀬に行われた選挙では、与党・自民党が勝利。株価は上昇を続け、いつの間にか2万円台も視野に入って来た。法人税率の段階的な引き下げが予定され、それに伴って、経済界へ賃上げへの働きかけも行なわれるという。住宅の購入や改修、それに子育てについては、子や孫への支援を促すものとして、贈与税が緩和される。これらはみな、広い意味で、トップ・ダウン方式だ。「すでに持てるもの」を厚遇し、そこから恩恵を引き出す富の再分配。分かりやすいと言えば、分かりやすい。古い手と言えば、古い。一方、「地方創生」や「女性が輝く社会」については、縛りの少ない交付金や、管理職に占める割合の目標など、具体的な数字が出て来てはいるが、肝心の中身の方はボンヤリしたまま。掛け声だけが鮮明で、姿形がよく見えない状況だ。選挙で勝利した与党サイドは、「国民の信託を得た」と言うだろうが、わしの感覚からすると、国民の多くは、「そんなことをした覚えはない」「結果的にはそうかもしれないが、期待できる野党勢力がないからに過ぎない、消極的な選択」と言うと思う。みなさんは、いかがですか？　70年以上、生きて来たわしの目から見れば 、日本は今も昔も、「（形式的）法治主義に基づく弱肉強食」。資本や能力に勝る者が、勝つ。結果的に、生き残る。存続する。資本で劣る者、能力で劣る者は、負けることになっている。どちらか一方に少しでも勝ち目があれば、まだチャンスはあって戦いになるのだが、「カネはない、アイデアも知識も技術もない、おまけに人並み以上のやる気もない」では、淘汰されて消えて行くのが運命だ。そして、「（形式的）法治主義に基づく弱肉強食」の「法」は、強食サイドが定めることになっている。勝った者が、その後のルールを決めるのだ。負けた者が、「自分と同じような思いを、未来に生きる子や孫に、若い人たちにさせたくないから」と、ルールを決めることはありえない。
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夢を抱いて、実現する君よ！　これが、現実だ。夢を、絶対実現！！
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