夢を抱いて、実現する君よ！　東京近郊から、「成川合格塾」へ個別指導を受けにやって来る、弁護士志望26歳の女性受験生。ある日、彼女から、こんな話を聞かされた。彼女のおばあちゃんが自宅で転んで、骨折と火傷のケガを負ったという。いつも通っている大きな病院に救急搬送され、医師の判断で火傷の手術をすることになった。彼女の実家は地元で、家族全員で大きな商店を営んでいて、家族全員が毎日、仕事で忙しく、おばあちゃんの看護ができる人がいない。しかし、その大病院は、「完全看護」を謳っているので、手術後は病院側がキチンと面倒を見てくれるものと信じ、手術当日にはお母さんと彼女が付き添って、他のご家族は安心していたらしい。ところが、である。おばあちゃんが入院した病棟で、「完全看護」されているのは、胃がん末期や寝たきり・・・等々で、完全に自分自身の「意思」がない患者さんが「完全看護」されているだけで、彼女のおばあちゃんのように、不自由ながらもまだ自分の「意思」を示せる、動ける病人は、「完全看護」の対象とはならない様子だったという。すぐに、「こりゃダメだ」と判断した彼女、おばあちゃん子だけに、12日間に及んだ入院中、朝の7時から消灯の夜8時まで、「完全付き添い」をしたそうだ。おばあちゃんのベッドの傍らで、勉強をしながら、である。彼女のがんばりに胸を打たれたからこそ、わしは大きな声で叫びたい。やらないことを、謳い文句にするな！　「完全看護」をしないのであれば、「完全看護」と言うな！！　程度の差こそあれ、病院には、誰もが藁をもすがる気持ちで来ているのだ。仕事や家事・育児の都合で来れない家族は、みんな心配しているのだ。その気持ちを踏みにじるような行為は、ビジネスのモラルとしてはもちろんのこと、人の道からも外れている。
なお、午前4時更新の「司法試験・予備試験ブログ」は、司法試験・予備試験の受験生以外の方々にも参考になるので、是非ご覧いただきたい。
夢を抱いて、実現する君よ！　ユーザーを裏切ったら、それはもう仕事ではない。夢を、絶対実現！！
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