わしは毎日のように、社会人や学生からの受験相談を受けているが、大多数の人が勉強について間違った考え方を抱いている。暗記中心で学習を進めようとしていて、理解が御座なりになっているのだ。「とりあえず」「目先の安心感を得たくて」「勉強をしているという格好がつく」。これらの理由で丸暗記に走ったとしても、本試験では何の役にも立たない。第一、すぐに忘れてしまう。理解というネットワークが構築されていないと、いくら暗記しても、それらの事柄はただの断片的な情報になってしまい、いざというときに取り出すことは不可能なのだ。
暗記中心に走るのは、受験生側だけの問題ではない。学校や予備校がドンと資料を渡しておいて、「さあ、これを頭に叩き込みなさい」という姿勢を取っていることも大きな原因の1つである。教える側からすれば、やるべきことを全部、それも多めに提示しておけば、「最低限の責任を果たした」と言うことができる。教える責任を学ぶ側に転嫁できるのだ。だから、大半の受験生は、「とにかく覚えなければ」という強迫観念に駆られる。そして、貴重な時間の多くを無為に費やすことになるのだ。
この辺りをキッチリ押さえておかないと、ただ人の好い受験業界のお客さんで終わってしまう！
なお、本日午前4時更新の「司法試験・予備試験ブログ」は、司法試験・予備試験の受験生以外の方々にも参考になるので、是非ご覧いただきたい。
【合格一本勝負】
Ｑ：理解を深める過程で、自然と覚えてしまう。これが本当の暗記ですね！（予備試験受験生・東京都Ｍさん）
Ａ：それが、正解！
【お知らせ】
「正月の叫び２０１３」
【講　師】成川豊彦
【開催日】２０１３年１月１日（火）
【時　間】１４：３０～１６：００
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