党の公認を得て、きたるべき衆議院選挙に、関西からはじめて立候補する予定の新人さんが、東京・四谷にあるわしの事務所に、わざわざ挨拶にやって来てくれた。昔の教え子で、政治家としての道に本格的に乗り出す第一歩を前に、心構えを頂きたいという。多くを語る必要のない人だから、わしは2つのことだけを言いました。
（1）健康が第1！　様々な問題点に向き合い、現実的に調整し、プレッシャーに耐え、より賢明なジャッジをして行動するためには、健康であることが大前提になる。健康が乱れれば、政治家としての在り方も乱れる。
（2）初心を忘れない。立候補を決意したときには、誰もが初心の実現に燃えている。人によって、意見や方法論に違いはあるだろうが、初心は概ね正しいのだ。ところが、当選して5年10年経つと、多くの人が初心を忘れてしまう。政治家として向上するのではなく、政治屋として力を得、政治屋として地位を高めようとする。これでは、本物の大臣にはなれない。国民が求める総理にはなれない。一生懸けて、初心を目指す人が、本当の政治家だ。
わしが言わずとも、すでにわかっている優秀な人だから、素直に真面目に爽やかに、「ありがとうございました」と帰って行きました。
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