最近、よく聞かれる「PMTC」という言葉をご存知だろうか？　「プロフェッショナル・メカニカル・トゥース・クリーニング」。歯磨きを毎日していても、どうしても磨き残しが出てくる。その汚れの蓄積が歯周病の原因になるため、2～3ヵ月に1度は、歯医者に行ってPMTCをしてもらい、磨き残しを徹底的に大掃除するのがよい、とされている。料金は、1回5,000円程度だという。
さて、ある日、わしがインプラントの手入れのため行きつけの歯医者を訪れたところ、そこの先生が、「PMTCをキチンとやっていらっしゃいますね」と話しかけてきた。わしが、「やってません」と答えると、先生は怪訝そうな顔つきで、「そんなはずはない」「どこか他所の歯医者でやってるでしょう？」と訊ねられたが、答えは「ノー」。そこで、専門家を相手に、“成川式ブラッシング”を披露することになった。
（1）道具は、歯ブラシだけ。「ふつう」か「少しかため」が良い。歯磨きには、界面活性剤や香料などの添加物が入っているので、使用しない。
（2）歯の表面を傷つけないために、横に磨かないで、縦に磨く。家具を磨くときには、木目に沿うのと同じ理屈である。
（3）「表60％、裏40％」の割合で磨く。裏まで表と同じように磨こうとすると、ストレスの原因になる。
（4）磨きにくい箇所は、その横を、指の腹で指し、「ここ掘れ、ワンワン！」と、確認しながら、汚れを落とすのが一番である。
（5）時には鏡を見ながら、「ここ磨け、ワンワン」とやる。
（6）血が出る箇所も、ビビらずに磨く。タッチをやわらかくすれば、大丈夫。
（7）時間は3分～5分程度かかるから、飽きが来ないように、テレビ、ラジオや音楽を視聴しながら、やる。
（8）ブラッシングが終わった後、指先で歯茎をマッサージして、血行を良くする。
先生は、「なるほど！」「早速、試してみます！」と言っておりました。
歯が悪くなると、生活が暗くなる。インプラントのお世話になると、１本25万円前後はかかる。毎日の手入れを怠りなくするのが、やはり一番なのだ。
＜人生一本勝負！＞
Q：世の中、景気はいいのでしょうか？あまりそうは思えないのですが……。（CFP志望／男性32歳）
A：景気には、数字だけではなく、人々の心持ちも反映される。経済成長に、豊かさの実感が伴っていないとしたら、それは私たち1人ひとりの課題となる。