地方から出てきて東京で働きながら勉強していたが、諸々の事情で再び地方に戻ることになった受験生からよく寄せられる相談。「なぜ、今ごろになって帰ってきたんだ」「コソコソ逃げてきたのか」「難しい勉強ばかりやっていて、頭がちょっとヘンになったのと違うか」などと、親しい人も、それほど親しくない人も、口うるさくてかなわないというのだ。これは40年ほど前、わしが受験業界に足を踏み入れたときから、よく聞かされた相談。半世紀近く経っても、事態は一向に変わっていないのである。
東京一極集中の限界を誰もが感じ始めていて、地方分権がこれからの日本にとって最大のテーマであることは間違いのだが、そのための最低条件は意外なところにある。すなわち、「他人のプライバシーには、余計な口出しをしない」。
人間は感情で生きる動物なのだから、どんなに優れた制度設計をしても、うんざりするような環境では、いい仕事も、いい勉強も、あるいは、いい子育ても、いい第2、第3の人生も、実現できないのだ。若い人や、やる気のある人が、「そこで、がんばりたい!」と思えるような環境を整えていくことが、地方分権の大前提。プライバシーの尊重は今や、大きな政治的課題とリンクしているのである。
「地方には、自然があるが、プライバシーがない」では、真の「地方(住民)の時代」は、来ない。
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Q:先生、いつまでもお元気で!(予備試験志望・京都府Yさん)
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