わしはこれまで数多くの受験生と直に接してきたが、特に難度の高い試験に挑戦している場合、神経過敏になって、視野狭窄に陥ってしまうケースが多々ある。目標に向かってまっしぐらはいいのだが、自分を客観視する冷静さを失って、ヒステリックになってしまう人が結構いるのだ。頭のいい人にも、大勢いる。下手に頭がいいと、余計やっかいだ。
生活に直結した資格試験の場合、受験はもちろん人生の一大事。とはいえ、人生の1コマに過ぎないのである。不合格になったからといって、すぐに死にはしない。誰に殺されることもない。たとえ死ぬにしても、人間誰しも避けられないことなのだから、時間の問題ともいえるわけだ。そう考えれば、キーキー目くじら立てて勉強する必要など、どこにもないのである。真剣に、しかも楽しみながら、1日1日を大切に生きていくことが、本来の受験生活なのである。
短期合格を実現する人たちは、このあたりの勘所がいい。試験勉強に対する距離感がいいのだ。対して、学習能力はあるのに、なかなか合格できない人たちは、受験をちょっと勘違いしている。がんばることの意味を、今一度!
なお、本日午前4時更新の「司法試験(新司法試験)・予備試験ブログ」は、司法試験(新司法試験)・予備試験の受験生以外の方々にも参考になるので、是非ご覧いただきたい。
【合格一本勝負】
Q:コスト感覚が弱いと、勉強にも身が入らないものですね。親掛かりの専業受験生を見ての、ひとことです。(ロースクール生・東京都Hさん)
A:身銭を切るのが、基本! お金を出して、いいものを学ぶ。
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