病院へ定期健診に行ったとき、79歳の女性が話しかけてきた。わしはもともと新聞記者で、人の話を聞くのが好きだから、ロビーでの待ち時間も楽しく過ごせたのだが、そのうちにその女性が、「人間というものは、色々ありますねえ」「世の中って、不思議なもんですねえ」と神妙な面持ちに。彼女の話はこうだ。
戦時中、東京の北区に彼女は住んでいた。ある日、空襲警報があって、避難しようとしたが、自宅の防空壕は壊れかかっていたので、母親と一緒に300メートルほど離れたところにある大きめの壕へ行ってみた。しかし、すでになかは20人ほどの避難民でいっぱい。そこを仕切っているとおぼしき50歳くらいのおばさんに嫌味たらしく追い返されて、仕方なく自宅に戻って来た。ところが、その30分後。避難したくてもできなかったその防空壕がアメリカ軍の爆撃をまともに食らい、なかにいた全員が即死だったというのだ。
この話から、みなさんはなにがしかの教訓を得るだろうか。「戦争中にはよくある話」で済んでしまうだろうか。わしの結論はこうだ。
「人様には、なるべく親切にしてあげたほうがいい」。
なお、本日午前4時更新の「司法試験(新司法試験)・予備試験ブログ」は、司法試験(新司法試験)・予備試験の受験生以外の方々にも参考になるので、是非ご覧いただきたい。
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Q:先生のお話しからヒントを得て、定年退職した父親にiPAD2をプレゼントしました。(弁護士志望・神奈川県Kさん)
A:最初に一緒になって使い方をあれこれすると、お父さん、きっと喜ぶぞ!
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