秋は各種資格試験の合格発表のシーズンだが、わしが40年近く、数十万人の合格者と数百万人の不合格者を見てきた経験からすると、試験に受かる人たち、特に難度が高いテストにパスする人たちには、2つの大きな共通点がある。今日は、その1つについて話をしよう。
「受験に対する態度が、素直」。
勉強法や日々の生活習慣に関して、良いことはドンドン取り入れて、実践する。良くないことは極力避けて、排除する。淡々と学習を進めるためのスマートで安定したスタイルを確立するのだが、「これでよし！」と安住することなく、ちょっとでも良いこと、ちょっとでも良くないことがあると、すぐに改善して、従来のやり方には拘泥しない。絶対合格という目的に対して、常にストレートでオープンなのだ。
一方、不合格になる人たちほど、狭い狭い自分の了見に捕らわれている。講師が重要なポイントとして強調することを軽視したり、地味な基礎学習を嫌って応用問題にばかり走ってみたり、「実務ではそうではない」などとピント外れのことを言ってみたり。受験という未知なる挑戦を行うにしては、謙虚さや柔軟性が圧倒的に不足しているのだ。
特に難度の高い試験の合格者は、極々例外的な頭でっかちを除いて、ほとんどの人が人柄の良さを備えている。試されているのは表面的な知識ではなく、人間としての力なのだ！
なお、本日午前4時更新の「司法試験（新司法試験）・予備試験ブログ」は、司法試験（新司法試験）・予備試験の受験生以外の方々にも参考になるので、是非ご覧いただきたい。
【合格一本勝負】
Ｑ：いい先生や講師に巡り会えるか、どうか。受験には運次第の要素もあるのですね。（ロースクール生・東京都Ｈさん）
Ａ：運に任せるのは、一番最後！
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