いろんな試験の解説書を見ていると、おかしなものがある。
例えば、国家試験の本試験に「Aは、正しいか」という問題が出たとする。出版社や予備校の過去問集には、「学説には、Aと書いてある」「判例は、Aといっている」など、オーム返し調の解説が多い。「Aは、正しいか」と問うているので、「Aである」というのでは、解答・解説にはならない。なぜ、こんな「学説・判例の丸投げ本が、多いか」。それは、解答・解説をする者が、題意がわかっていないからである。それでも、仕事だから何か書かなければならない。逃げとして「オーム返し」をやるのである。読んでいる方は、わかったようなわからないような・・・。結局、わからなくなり、ストレスがたまってしまう。それでも、仕方がないから、受験生の方も解答・解説を丸暗記する。「本試験」→「丸投げ解説」→「丸暗記」という悪循環に陥ってしまう。不毛の勉強である。
「Aは、正しいか」という出題の正解は、「Aは、正しい(または、誤っている)。その理由は、Bだからである」とすべきである。
このたび、「丸投げ解説」とは、正反対の理解中心型の解説書をわしと若い人たちとで作った。「成川式・平成23年(2011年)新司法試験・本試験問題・短答式」(スクール東京出版)である。
「短答」に困っているあなたを合格へ導くために、執筆した。特色は、① 全154問の短答問題を、「見やすい図表」で解説し、学習効率をアップさせる。② 暗記だけに頼らない「アッ」と驚く解説。③ 論文にも役立つ解説が、自然と身につく───等である。
わしたちのコンセプトは、「受験生をなめない。泣かせない」「短期合格をしてもらう」というもの。「若い日本の人たちが、ものごとを正常に理解し、筋道の通った考えをしてもらいたい」という願いが、この本の底に流れている。わし個人の考えの1つに、「若い人たちに、なめられれないような本物の作品を作る。そして、本物の生き方をする」ことがある。この本は、その証でもある。
興味のある方は、「スクール東京」通販サイトを見てください。
なお、本日午前4時更新の「新司法試験ブログ」は、新司法試験の受験生以外の方々にも参考になるので、是非ご覧いただきたい。
一日一生。
【合格一本勝負】
Q:日本の健康ブーム、やり過ぎ感はありませんか?(弁護士志望・福岡県Sさん)
A:日常的な動作に磨きをかければ、人はそれだけで健康でいられるからな。
【成川豊彦の関連ホームページ】
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