受験生に送る言葉

もっと、広い視野で!

わしはこれまでに大勢の「専門職」と呼ばれる人たち、例えば弁護士、医師、公認会計士、あるいは政治家や官僚と公私にわたって付き合いがあったが、最初からカネのことを言う人、仕事の条件にこだわり過ぎる人には1流は絶対にいない。大抵が2流、3流である。カネや条件をハッキリさせることは決して悪いことではないのだが、ビジネスにしても、プライベートの場面でも、基本となるのはあくまで人と人とのやり取り、そして仕事の内容。そこのところの機微に欠けていると、いいビジネス、いい付き合いは期待できないのだ。
だから、専門的な資格を目指して勉強している受験生にも、同じことを言いたい。勉強にかかる費用をケチったり、学習環境にばかり気を取られていると、いい勉強ができず、合格できないままで終わるぞ、と。優れた専門職になるための試練は、すでに始まっている。
【合格一本勝負】
Q:昨日の大地震(宮城北部・震度7)で、地面が大きく揺れている時、成川先生の「一日一生」という言葉が身にしみました。(ロースクール志望・東京都Wさん)
A:Wさん、そして、受験生のみなさん、だいじょうぶでしたか。大地震にも負けず、雨にも負けず、がんばってください。本番やビジネスの納期は、待ってくれない。「いくぞ」───。(なお、今回の大地震に関しては、2011年3月12日付の「新司法試験ブログ」でも、記事になっております)
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