弁護士を目指している社会人・受験生から聞いた話。彼女が利用している銀行には、抜群に愛想がいい男性の行員さんがいるという。年齢は、50歳前後。総合的な案内係といった業務なのだが、いつ行っても、「いらっしゃいませ」「では、こちらへどうぞ」と、心の底から歓迎してくれるような温かい笑みを浮かべている。丁寧に、かつスピーディーに用件を処理し、しかもお客を一切、分け隔てしない。誰に対しても、最上の応対ができるというのだ。
ところが、である。ある日、彼女が電車に乗っていたら、その行員さんを偶然、見かけた。優先席の端っこにぐったりと座り込んで、ものすごく辛そうに目を瞑っていて、まるで別人のよう。寝ているとしても、絶対に安眠はできていないような暗い表情だったという。
「毎日、大変なんだろうな・・・」と彼女は同情の念にかられたが、同時にこんなことも考えた。
たとえどんなにきつくても、自分が本心から選んだ仕事なら、打ちひしがれたようにはならないのではないか。日々の営みで身を削るのは同じとしても、望んだことでがんばり抜くなら、きっと充実感に満ちた心地よい疲れが、人を優しく包むだろう。気持ちの根っこの部分で無理があるから、隠し切れない、傍目にも感じられるような虚脱感に見舞われるのではないか。
人生の先輩に対して偉そうなことは言えないと思いつつ、仕事の前後、そして勉強の前後、彼女は自分の表情を鏡でチェックするようになったそうです。
【合格一本勝負】
Q:2011年最初の目標は、「朝型の生活」の確立です。ワンポイント・アドバイスを!(司法書士志望・埼玉県Nさん)
A:早く寝ろ!
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