先日、10年連続200本安打を達成したイチロー選手について、「彼の業績をどうのこうのと評価するのではなく、彼の良さを自分の生活にどのような形で取り入れていくかが問題」と書いたが、受験生やビジネス・パーソンに活かせる美点として、わしは次の2つを強調しておきたい。
（1）誠心誠意、準備する。
イチロー選手が他の選手の誰よりも早く球場入りして、入念なストレッチ、それもかなりハードな内容の準備運動を行うことは有名。本番である試合に先立って、彼はすでにリードしているのだ。「勝負は、勝負以前に決まる」ということを肌で実感しているのだろう。
（2）休まない。
イチロー選手が野球から離れるのは、年に数日もないという。試合があろうとなかろうと、彼は常に練習をしているのだ。仕事道具であるバットやボールに触れて、それらの手入れを怠らない。実はこれが、最高のメンテナンスの役割を果たし、彼の故障の少なさを支えているのだ。すぐに具合が悪くなったり、スランプに陥ったりする一番の原因は、練習量が足りないせい。勉強やビジネスを日常生活と化してしまえば、より自然な形でそれなりの結果が伴ってくるものなのである。
【人生一本勝負】
Ｑ：「閉塞感」とよく言われますが、世界はべつに閉塞していませんよね？（不動産鑑定士志望・神奈川県Ｍさん）
Ａ：そう！　閉塞するのは、人の心！
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