わしは今、新司法試験を中心に受験生の指導をしているが、勉強のやり方がわかっている人、あるいはアドバイスをされてすぐに実行できる人は、3％くらいしかいない。それでも、100人が試験を受ければ、25人は合格するのだ。この事実は、わしに2つの驚きをもたらす。
（1）難関と言われる試験でも、実際には、勉強法がちゃんとわかっていなくても、合格できる。
（2）ちゃんとわかっていなくても合格できる試験に、受からない人たちが大勢いる。
この2点は、マイナーでネガティブな不思議さだが、人の間で行われるテストの本質の一部だと思う。目の前の課題に振り回される前に、「試験とは、何か？」を突き詰めて考えれば、それだけ合格が早く、容易になるのだ。
【合格一本勝負】
Ｑ：イチロー選手の10年連続200本安打。内野安打の多さを皮肉る声も多いようですが。（弁護士志望・愛知県Ｅさん）
Ａ：一塁まで全力疾走して勝ち取る内野安打がどれくらいタフな仕事か。野球をやったことがある人には、わかるはずだ。
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