最近の学生や社会人に見られる1つの傾向は、「逆恨み型」が増えてきたことだ。勉強や仕事がうまくいかないと、「学校が悪い」「先生の教え方が悪い」「会社が悪い」「上司や同僚、それに取引先やお客が悪い」などと、自分が世話になっている周囲の人たちに、マイナスの原因を押しつけて、平然としているのだ。
不動産鑑定士を目指している男性受講生から聞いた実例。大学時代の知り合いから突然連絡があって、飲みに誘われた。忙しい仕事と勉強の合間をぬって出かけたところ、「ここはオレがおごるから、オレがいた会社に、『辞めさせられた』と文句を言って来てくれないか」という。何か理不尽なことでもあったのかと、よくよく話を聞いたら、何の事はない、その男が仕事をしなかったというだけなのだ。
周囲への感謝の気持ちを忘れて、恨み言ばかりを抱いていると、絶対にバチがあたるぞ!
<人生一本勝負!>
Q:年間3万人を超える自殺者のことが大きな社会問題となっています。民間や行政で、様々な取り組みや対策が取られるようになってきました。成川先生は、「死にたい」と思ったことはありますか?(弁護士志望/男性30歳)
A:あります。どんな人でも、生きていれば、死を考えることはあると思う。「死んだほうが、楽になる」と気持ちが傾くことはあるだろう。問題は、死で心を占められそうになったときに、それ以外の選択肢が、プラスの可能性として、周囲に見つけられるかどうかなのだ。