受験相談をしていると、不眠の訴えが多い。寝る間を惜しんで勉強と仕事に励んでいる社会人でさえ、「よく眠れない」と悩んでいる。プレッシャーやストレスで、神経が昂ぶっているのだろう。焦りや苛立ちが、慢性化しているのだと思う。「睡眠障害」という言葉も、日常的に聞かれるようになった。
最近は、信頼できる安全性が確保されているので、緊急避難的な処置として、睡眠薬を勧めることもある。ただし、依存することは絶対に勧められない。いつの世も最高の睡眠薬は、「一日一生」。今日という1日をトコトンがんばって、バタンと死んだように眠ってしまうのが、人間として最も健全な姿なのだ。
「もうこれ以上、がんばれない!」という人は、上手に頭の切り替えを。あてもなくブラブラ散歩をしたり、ちょっとだけ好きな趣味に時間を割くなど、生産性から解放された有意義な無駄、つまりはゆとりを持つことも、人生の完全燃焼には必要である。
【合格一本勝負】
Q:専業受験生になる決意をしました。1日の勉強時間は、やはり10時間が目安ですか?(司法書士志望・千葉県Mさん)
A:最低ラインがそれ。でも最初は、できそうでなかなかできないぞ。コツコツがんばれ!
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