受験生に送る言葉

受かって、笑い話に!

ロースクールを修了後、受験に1回失敗している32歳の男性の話。彼の実家は地方の家具屋さんで、彼は専業受験生として面倒を見てもらっていたのだが、折からの不況で家業は倒産の憂き目に。これまで受験相談・指導をしてきたわしのジャッジでは、合格まであと数点。来年5月には大丈夫だろうと思っていた矢先の出来事だ。彼自身も、かなり手応えをつかんでいるようで、ここで受験を断念するのは忍びない。そこで、半年分の生活費や学費、およそ100万円を自力で工面することにした。出向いた先は、不動産業を営む50代の女性。彼の両親が昔、彼女に資金提供するなど、様々な援助をしていた経緯があるからだ。
さて、彼の厳しい事情を聞き終えたこの女社長、「うーん、考えとく」と即答を避けて、「1週間後に、もう1度来てみて」。言われた通りに行ってみると、彼女と同年輩の女性が同席しているではないか。
開口一番、「うちはいま、お金がないから」と断りを入れた女社長、もう1人の女性に引き合わせるように、すぐさまこう言った。「あなたがこの大切な時期に苦境に陥るのは、信仰心が足りないからだと思う」。同席していた女性は、ある宗教団体の熱心な信者だったのだ。思わぬところで強烈な勧誘を受けた彼は、ほうほうのていで逃げるように帰ったのだが、翌日からは連日の電話攻撃。「仏壇を買って、お祓いをしないと、あなたの合格はない」。
「お金を借りに行ったのに、買いなさい、お布施をしなさいと迫られる。助けを求めに行って、脅されるとは思いませんでした」と彼。その後、資金は別のところで借りることができて、いまは無事に受験生活を続けている。
ありえないようなとんだ災難だったが、弁護士志望の彼には、いい経験になったと、わしは思っている。世の中、信じられないような人間が、結構いるのだ。弁護士は、そんな人たちを相手に法廷で戦うこともあるのだ。
【合格方法一本勝負!】
Q:速読術は、絶対合格に必要ですか?(司法書士志望・東京都Sさん)
A:勉強が進んで、理解が深まれば、自然と速読できるようになる。学力に応じた加速が大切だ!

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