夢を抱いて、実現する君よ！　「成川合格塾」で個別指導をしている、26歳の弁護士志望の女性受験生からこう尋ねられた。「成川先生、『ないりく』ってご存知ですか？」。「ないりく」は、「内陸」だろう。君やわしが今居る所がそうだ。そう答えようと思ったが、そんな分かりきったことを訊いてくるはずがない。すぐに「知らない」と言うのも、芸がないというか、癪に障るので、「ちょっと待った！」と考えた。おそらくは、若い人が好きな省略形。語呂からすると、「ない」と「りく」に分割できそう。彼女が友人たちの就活難について語っていたことを思い出して、「りく」は「リクルート」の「りく」とあたりをつけたが、「ない」がピンと来ない。「リクルートが、無い」では「リクナイ」だし、短くするときは、順序を逆にしたりはしないはず。両手を挙げてギブアップの合図をすると、「内リク（内部からのリクルート）」のことだと彼女が教えてくれました。例えば、予備校講師のアルバイトや非常勤から、正社員に登用される。このようなリクルートの道筋を「内リク」といって、最近多いという。彼女の友人も何人か、「内リク」で先生になったらしい。雇う側からすれば、「即戦力が、欲しい」「しかし、実際に現場でやってもらわないと、使える・使えないの判断が難しい」といったジレンマを解決するには、良い手段。雇われる側からすれば、「勝手知ったる」の部分が大きく、正社員を望むのであれば、これも願ったり叶ったり。しかし、彼女に言わせれば、「本当はそれほどやりたい仕事ではないけど、なし崩し的に『内リク』に釣られる人が多い」のだそうだ。就職難の一端を垣間見る話だが、わしは何だか哀しいぞ。
なお、午前4時更新の「司法試験・予備試験ブログ」は、司法試験・予備試験の受験生以外の方々にも参考になるので、是非ご覧いただきたい。
夢を抱いて、実現する君よ！　10代や20代で、好きでもない仕事に仕方なくって、何なのだ？　夢を、絶対実現！！
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