わしは40年来、資格試験の受験生に対して、「暗記するのではなく、理解を中心にした学習を！」と言い続けて来たが、「なぜ、こうも暗記に頼ろうとする人が多いのか？」「後を絶たないのか？」といった疑問に、このほどごく単純な答えを見つけることができた。それは、「日本が、暗記国家だから」。
小学校から大学まで、日本の場合は暗記一辺倒で一流と呼ばれる学校に入ることができるのだ。一流大学だって、暗記で合格できる。だから、資格試験に臨む受験生も、ついつい昔の学習習慣を出してしまう。あるいは、自分の頭で考え抜く訓練がちゃんとできていないから、より安易な方法へと流されてしまうのだ。
そこで、すべての学校の先生方に、ひとことお願い！　生徒をいい学校に入れれば教師としての評価が上がるのは十分わかっているが、「とにかく、入れてしまえばいい」といった姿勢は避けていただきたい。時間も手間もかかるが、暗記ではなく理解を大切にする指導を各々の現場で行って欲しい。人が財産のニッポンが暗記国家のままでは、持続的な発展など期待できないではないか！
今の世の中が、“パッ”としないのは、意外と暗記国家現象のツケが回ってきているのかもしれない。
なお、本日午前4時更新の「司法試験・予備試験ブログ」は、司法試験・予備試験の受験生以外の方々にも参考になるので、是非ご覧いただきたい。
【合格一本勝負】
Ｑ：努力すること以外に楽しいことって、意外とないんですね。（予備試験志望・東京都Ｈさん）
Ａ：それがわかれば、大人！
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