社会を元気にする

すべては、そこから

昨日、田舎で長年、農業をやっている人の、社会に対する皮膚感覚に信憑性を覚えるという話をした。今日は、それを裏付けるエピソードを1つ、紹介しよう。小学校の銅像で有名な二宮尊徳。薪を背負いながら本を読んで勉強している幼い彼の姿を、誰もが1度は目にしたことがあるはずだ。
彼は後年、農業開拓者となり、疲弊した藩の財政の立て直しにも大きく貢献したが、10代の後半は武家へ丁稚奉公に行っていた。その家では週に何日か漢学者を招いて、主と長男が共に学んでいたが、先生が出す宿題が難問ばかりで、いつもロクな答えを用意することができないでいた。そこである日、この父子は戯れに尊徳を呼びつけて、自分たちがわからなかった問題を訊いてみた。すると尊徳は、聞くはしからポンポンと正解を弾き出していく。なかには、学者先生から教えられたものより、得心がいく答えもあった。驚いた2人は、まだ幼さの残る丁稚に尋ねる。一体、いつどこで学んだのか、と。
尊徳は、次のように答えたそうだ。
「私は百姓ですから、自然の摂理に従い、それを理解しようと日々努めています。太陽の下で、土や水や風や木々の在り方、生き物たちの息遣い、それに刻一刻と変化する四季の移ろいを感じながら、すべてをそこから考えます」。
社会の摂理は、自然の摂理の一部に過ぎない。世の姿を眺める二宮尊徳の視線は、鋭くも穏やかな明晰さを備えていたのである。このことは、試験勉強や仕事における、ものごとの解き方のヒントになる。「要は、考える」ということである。
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