夢を抱いて、実現する君よ！郷里、徳島から上京して、すでに半世紀が過ぎたが、そこらを裸足で走り回っていた田舎育ちのわしは、未だに東京に慣れていない。違和感、大いにあります。忙しい仕事と勉強の明け暮れに、少しでも自然を感じようと、移動はなるべく徒歩でして、ホッと一息つけるお気に入りの場所を探したりしているが、それでもやはり、違和感、あります。
 どうしても、都会は、視線がすぐに突き当たりにぶつかってしまうからだ。「遠景」というものが、ほとんどありません。分かっていただけると思いますが、ビルの高層階や展望台から眺めるそれは、求めているものとは違う。空を仰ぎ見ても、郷里で眺めていた空とは違い、視線がドンと突き当たって、何かにぶつかっているような気がする。抜けた感が、ないのだ。
 視線が突き当たると言えば、テレビ、PC、スマホやタブレットもそう。今では情報のほとんどは、ごくごく短い距離からやって来る。ツイッターやフェイスブックなどで、世界と気軽に交信出来るようになったのは、間違いなく文明の進歩だろうが、遠くに目をやる快感が、ドンドン失われて行くような気がする。野生が奪われて行くようで、寂しいし、物足りない。
 そこで、最近は、意識的に遠くを見るようにしています。徒歩での移動中、電車の窓から見る景色、事務所での休憩時間など、意識的に視線の先を出来るだけ遠くに置く。そうすると、頭も心もフッと軽くなります。酷使している目の疲れを、和らげる効果もあります。見える先に、緑があればラッキーである。
▼夢を抱いて、実現する君よ！ 出来るだけ遠くを眺めて、夢を絶対実現！！
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