夢を抱いて、実現する君よ！　わしは常々、「持って生まれた才能」という言葉に疑問を感じている。音楽家の絶対音感や、バスケットボール選手の身長など、確かに持って生まれたとしか言い様のない領域があるのは事実だが、それらは才能のごく一部、というか、一般に才能と呼ばれているものとは異なるアドバンテージだと思う。才能とは先天的なものではなく、自己の意思に根差した後天的なもの。これが、わしの見解だ。「どのような方面に向いているか」といった資質の問題は確かにあると思うが、その資質なるもの、自分自身で自然に選択し、形成しているはず、というのが、わしの持論である。その証拠、と言ってはなんだが、わしはこれまで一度たりとも、「オリンピックの陸上男子100mで、金メダルを獲る！」と思ったことはない。我ながら、賢明な判断だと思う。分かりやすく言えば、「人は誰しも、自己の資質について冷静なジャッジを下しており、不可能なことは望まないし、望むのは可能性のあることだけ」なのだ。だから、「絶対に合格したい！」と望んで受験勉強にエントリーした人は、誰でも、合格できる可能性を持っている。ビジネスでも、「この分野で、優れた業績を上げたい！」と本気で望んでいる人には、その可能性が常にある。「合格や成功に向けて、大きく開かれている」と言ってもいいだろう。これは、気休めやセールス・トークではない。事実なのだ。ただ、その可能性を現実のものにするためには、努力が要る。詰まる所、才能とは、努力が出来る能力のことなのだ。弛まず、諦めず、地道にコツコツと基本を繰り返す。一気に多くを望むのではなく、ミリ単位の、1円単位の改善や向上を確実に自分のものにして行く。その過程において、人に知られることのない小さな努力の積み重ねが、才能に大きく変化するのである。
なお、午前4時更新の「司法試験・予備試験ブログ」は、司法試験・予備試験の受験生以外の方々にも参考になるので、是非ご覧いただきたい。
夢を抱いて、実現する君よ！ 資質と才能は、 夢を、絶対実現！！
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Q：「自分には才能がない」は、言い訳に過ぎないと気づきました。（ロースクール生・東京都Dさん）
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