社会を元気にする

反日は、口実?!

尖閣諸島の国有化を巡って中国で反日感情が高まり、現地の日系企業、ホテルやデパートが破壊行為に遭い、日本車に乗っているだけで危険という事態。かつて仕事で中国を何度も訪れ、中国の人たちと親しく付き合っていたわしから見れば、とても信じられない。なぜなら、中国人のメンタリティとは、およそかけ離れた感があるからだ。
みなさんもご存知のように、中国は1つの国ではない。各地によって、言語も含め、まるで、あるいは微妙に様相が違うのだ。そのせいか中国の人たちは、自分の生活圏や家族のことには非常に真剣。それこそ、うるさいくらいにこだわり、頑固で、我を主張する傾向がある。ところが同じ中国といっても、他所のことには基本的に無関心。国家のことを考えて行動することは、ほとんどないと言ってもいいくらいなのだ。
だから、そこを生業の場とする漁業関係者でもない人たちが、つまり農村の出身者や都市生活者が、尖閣諸島のことでデモや暴動を起こすことは、大変不自然に映るのだ。「反日感情に乗っかったガス抜き」という見方は、概ね正しいと思う。本当の問題の所在をキッチリ見極めないと、中国サイドも日本サイドも関係を下手にこじらせるだけだろう。現段階では、いたずらに反中感情が日本人に広まらないことを願っている。
なお、本日午前4時更新の「司法試験・予備試験ブログ」は、司法試験・予備試験の受験生以外の方々にも参考になるので、是非ご覧いただきたい。
【合格一本勝負】
Q:中国でデモの破壊・略奪行為に遭った日系企業の損害賠償は、どこへ持って行けばいいのでしょう? 「大人の対応」という泣き寝入りの線が濃い?(行政書士志望・東京都Aさん)
A:今後の関係維持のために必要なことは何か? その選択に依るだろう。
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